関節リウマチや四十肩・五十肩など関節炎の一般的な治療は、痛み止めや免疫に関する薬の処方、もしくは温めるなどの理学療法ではないでしょうか。
私も関節リウマチの治療中ですが、一般的な治療を受けています。
ただ、痛みと並行して出るのが全身炎症です。具体的な症状としては、微熱が続く、体の節々が痛むなど日常生活にも支障をきたすのでやっかいですよね。
そこで私は食事面に気をつけて、体の中からも改善しようと奮闘しています。
今回は、私が日頃から参考にさせていただいている石黒成治医師の動画「現役外科医が教える薬に頼らない健康法」の内容をもとに、重要ポイントを押さえながらお伝えしていきます。
自分でも積極的に症状の改善に取り組みたいという方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
関節炎の痛みがある疾患
まずは、痛みが伴う関節炎の疾患を挙げてみます。
- 関節リウマチ
- 乾癬性関節炎
- 強直性脊椎炎
- 痛風
- 偽痛風
- 変形性関節症
これらの病気は、痛みを伴い関節が腫れるという症状が共通しています。
そのため、炎症に対するアプローチが必要です。
関節炎への一般的な治療法
冒頭でも触れましたが、関節炎への一般的な治療法としては、鎮痛剤や理学療法などが用いられています。
これらは一時的には症状が良くなりますが、治療をやめてしまうともとに戻るケースも少なくありません。
そのため、「改善して治療をやめては症状がもとに戻って再び治療」の繰り返しになってしまうといいます。
関節炎と食事の関係
石黒医師によると、関節炎の原因は腸内にあり、リーキーガット※・腸内細菌・関節炎の関連性の研究も進んでいるといいます。
※リーキーガットとは腸の粘膜に穴が空き、菌・ウイルス・グルテンなどのたんぱく質といった異物が血中に漏れだす状態(参考:SUNSTAR「健康道場」)。 異物が血中に入り込むと、免疫機能が反応して活動が活発になる(免疫異常)。その結果、関節をアタックすると関節炎になってしまう。 ただし、リーキーガットは現在の医学界ではまだ一般的には扱われていない。 |
腸内は食べたものを吸収する場所で、腸内には善玉菌や悪玉菌がいます。
健康な腸内は善玉菌と悪玉菌が微妙なバランスを保ちながら共存しています。
しかし、特定の細菌が増えると腸内バランスが大きく崩れ、悪玉菌が多くなって全身に悪さをし始めるんです。
最近の研究で、腸内は脳と同じようなホルモンや神経伝達の働きがあるというのは、一般的に知られています。
つまり、腸内バランスが崩れると、ホルモンや神経伝達が通常ではなくなり、全身に炎症を起こしてしまいます。そのひとつの症状が、関節炎というわけです。
腸内を整えるには食べるものを変えないといけないですが、体を健康な状態にもっていくためには、長い時間をかけて食生活を変え、継続する必要があります。
関節炎を改善するおすすめの食べもの
ここでは、関節炎を改善する可能性が高い食べ物を紹介します。
ホールフード
基本的には、ホールフードがおすすめです。
ホールフードとは、以下の2つの意味があります。
- 加工していない食品
- 野菜、果物、魚などを皮や葉、種、根っこごと食べる
大抵の野菜には、捨ててしまう皮や種の部分に栄養が一番詰まっていたりします。
これを煮たり焼いたり出汁を取るなどで工夫して食べるのが、ホールフードです。
食物繊維
食物繊維が腸内を整えるというのは、良く知られています。
食物繊維が多く入っているのは、以下のものです。
- 葉物野菜(レタス、小松菜、ほうれん草、水菜など)
- 根菜(大根、ごぼう、れんこんなど)
- 海藻類(わかめ、海苔、もずく、めかぶなど)
- きのこ類(しいたけ、えのき茸、舞茸、きくらげなど)
- 豆類(大豆、いんげん豆、おから、納豆など)
- 果物類(バナナ、干し柿、みかん、グレープフルーツなど)
野菜や果物、海藻類を毎日のメニューに組み込むことによって、自然と食物繊維が摂れる上に、バランスの良い食事にもなります。
関節炎に良くない食べ物
関節炎に良くない食べ物とは、関節炎を悪化させるリスクが高い食べ物です。
関節炎に良くない食べ物は、ずばり加工品や糖分が多い食べ物。
以下に、具体例を挙げてみます。
加工品
- 冷凍食品
- レトルト食品
- インスタント食品
- ソーセージ、ハム、ウインナー
- ピザ、ハンバーガー
- かまぼこ、ちくわなどの練り物
- スナック菓子
- ヨーグルト、チーズ(乳加工品)
糖分が多い食べ物
- おまんじゅう、おだんご(和菓子)
- ケーキ、カステラ、ドーナツ(洋菓子)
- クッキー、チョコレート、かりんとうなど(甘いお菓子)
- 菓子パン
- ジャム、ジュース(果物加工品)
- アイス類
甘い食べものには基本的に砂糖がたくさん使われていますが、例えば、おやつやジャムを手作りして砂糖の代わりにはちみつを使えば、無理なく糖分カットができます。
手作りコーラの作り方を紹介しているページはこちら↓
注意! シュガーレスの食品に使われている人工甘味料は、砂糖ではなくてもその甘みには依存性があり、WHOも「糖尿病や心血管疾患の発症リスクが高まる」と発表しています。 砂糖が使われていないからと油断すると危険です。長期的に摂らないようにしましょう。 |
除外食をやってみる
除外食とは、知らないうちに炎症の原因となっている特定の食べ物を除外するという考え方です。
除外食は人によって異なり、健康に良いと思って摂っている牛乳や卵、小麦などでリーキーガットを起こし、炎症の原因になることもあります。
アレルギーとして症状が出ていなくても、その可能性があるので注意しましょう。
炎症と関係あるかどうかを調べるには、1ヶ月程度の一定期間その食品を食べるのをやめ、1ヶ月後に再開したときの炎症状態を確認します。
ちなみに、私は砂糖が悪さをすることを発見しました。
大好きなおまんじゅうや生クリーム系のお菓子をたくさん食べると、翌日むくみと関節炎がひどくなったんです。
それ以降、甘いものははちみつで代用し、どうしても欲しい時もおまんじゅう1個など少量にして、ドカ食いしないように気をつけています。
まとめ
つらい関節炎は、腸内環境を良くすることで改善できる可能性があります。
この記事で紹介した食べ物に注意して、食生活を改善していきましょう!
関節炎の改善や免疫力を上げる有力情報が手に入ったら、また紹介しますので、楽しみにしていてくださいね。