自分は生きづらいと感じている人は、自分は自己肯定感が低いと思っていませんか?
確かに、生きづらい人は、自己肯定感が低い場合が多いと言えます。
「自分なんか」「どうせ自分は」とか、
「また失敗した、私って本当にダメだ」と自分にダメ出しをしたり、
ときには「自分には無理。できない」と決めつけて、自分の可能性を自ら潰してしまうことすらあります。
自己肯定感が低いと、常に不安や劣等感に苛まれ、日常生活や人間関係に支障をきたすことも少なくありません。
この記事では、自己肯定感が低い人の代表的な特徴を5つ解説します。
自覚している方も、無自覚だけど「ひょっとして…?」という方も、ぜひチェックしてみてください。
後半では今より行きやすくなる”自己肯定感の高め方”もお伝えするので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
自己肯定感が低い人の特徴①|自己批判が激しい
自己肯定感が低い人の最も顕著な特徴の一つは、自己批判が非常に激しいことです。
ミスをしたり、思い通りにいかないことがあると、過剰に自分を責めてしまいます。
たとえば、仕事での小さなミスがあった際、「自分はダメな人間だ」と考え、それを過度に深刻に捉えてしまうのです。
私も事務職時代には、ちょっとしたミスをやらかしては自分を責めていました。
でも、そうするとどんどん「完璧にやらなきゃ」と緊張して気持ちが焦り、結局はまた別の失敗をしてしまっていました。
自己肯定感が低い人の特徴②|他人と自分を比較してしまう
自己肯定感が低い人は、他人と自分をすぐ比する傾向が強いです。
そしてほとんどの場合、自分は他人より劣っていると感じ、落ち込んでしまいます。
例えば、SNSで他人の成功や幸せそうな生活を目にすると、「自分は何も成し遂げていない」と感じ、「あの人は持っているのに私は持っていない」と強く感じてしまうのです。
「私にはない」「私は持っていない」というのは、自己否定することと同じ。
「私にはない、持っていない」に続く言葉は「だから私はダメなんだ」だからです。
自己肯定感が低い人の特徴③承認欲求が強い
他人からの評価や承認を過剰に気にして反応してしまうのも自己肯定感が低い人の特徴の一つです。
これはなぜ起こるのかというと、自分で自分を認めることが難しいので、外部からの肯定的な評価を求め続けるからです。
自己肯定感が低い人は、他人から承認されて、やっと安心できます。
もしかしてあなたも、友人や同僚から褒められないと自信を失ったり、他人の意見に振り回されたという経験はありませんか?
自己肯定感が低い人の特徴④|挑戦を避ける
失敗を恐れるあまり、新しい挑戦を避けてしまう人もいます。
完璧主義にも通ずるところがありますが、「失敗したらどうしよう」と常に不安を抱えているため、リスクを取ることを避けてしまうのです。
その結果、安心できる範囲内でのみ行動するようになります。
なにも安定が悪いというわけではありませんが、新しいことへの挑戦は、自己成長へのチャンスです。
挑戦を避けていると成長の機会を逃し、周りの人が成長するのを見て、ますます自分に自信を持てなくなります。
自己肯定感が低い人の特徴⑤|他人の期待に応えすぎる
自己肯定感が低い人は、他人の期待に応えようとするあまり、自分の意見や気持ちを抑えてしまうことがよくあります。
いわゆる「抑圧」からの「自己犠牲」です。
例えば、友人や家族、職場の同僚に頼まれたことを断れず、自分のやりたいことや思いを脇に置いて、時間やエネルギーを犠牲にしてしまいます。
一見いい人にも思えますが、自分の本当の気持ちを引っ込めて我慢すると、ストレスが生まれてしまうんです。
抑圧や自己犠牲をしてしまう理由は、自分自身の価値を他人の評価に委ねているから。
他人に好かれたいという強い願望が背景にあります。
自己肯定感を高める具体的な6つの方法
これまで自己肯定感が低い人の主な特徴をお伝えしましたが、思い当たるものはいくつありましたか?この章では、自己肯定感を高める具体的な方法をお伝えします。
全部やらなければならないということはないので、できそうなことから始めてみてくださいね。
自分の思考パターンを理解する
まずは、自分の思考パターンを理解することから始めましょう。
自分の思考パターンを理解していると、何かあったときにも客観的に見ることができます。
例えば、何か失敗したときに、今までは「自分はダメだ」と考えていた人は、
「あっ、また自責してた」と気づき、
「誰にでもミスはある」「次はどう改善できるかを考えよう」
と建設的に考えを修正することができるので、落ち込まずに済みます。
また、日記をつけるのも効果的です。
今日の小さな成功体験や嬉しかったこと、自分がポジティブに捉えた出来事を記録することで、自分の成長や自分に対する見方が徐々に変わっていきますよ。
ポイントは、毎日続けなくてもいいと決めること。
私は「何週間空いてもよし、気が向いたら書いて、ときどき前のページを振り返ってみる」というふうに、ゆるくやっています。
以前の自分自身と比較する
自分自身の進歩に焦点を当てると、他人との比較を減らすことができます。
そもそも他人の人生は一人ひとり違うものなので、比べること自体に意味はないんです。
いくら人の真似して頑張っても、あなたはあなたにしかなれませんよね。
過去の自分と今の自分を比較すると、どれだけ自分が成長したかを確認することができます。
例えば、私は40代初めの頃、ある男性から「妻との関係を修復したいからアドバイスして欲しい」と相談を受けました。
プレゼントしても家事を手伝っても喜んでくれないというのです。
その時は「家事は手伝うものじゃなくて一緒にやるもの、相手の気持ちになって行動してみてば?」という一般的なアドバイスしかできませんでした。
でも、今ならもっと
「例えば彼女が洗濯してたら、じゃあ自分はお風呂掃除やトイレ掃除というふうに先読みして家事の負担を減らすと、彼女の時間が増えるよね。
自分の時間に余裕が生まれると心にも余裕ができるから、あなたとの関係も自然によくなるかも」
と具体的にアドバイスできそうです。
こんなふうに、前より成長した自分を発見できると、自分の価値を自分で評価することができます。
降参する
降参とはなんぞや?と思ったかもしれません。降参するとは、自分の嫌なところ、悪いところをもう諦めて認めるという意味です。
一般的には「自分を受け入れる」ともいいますが、私には降参するのほうがしっくりきます。
自分を受け入れるのは難しくても、降参するならできそうだと思いませんか?
そもそも自己肯定感が低い人は、プライドが傷つくのが怖いので、自分の嫌な部分を認めたくありません。
さらに自己否定しているので「こんな自分はダメだ」と自責したり、失敗して落ち込んだりするんです。
これは私がそうだったので、とてもよく分かります。
ただ、その原因は”世間の価値観”が基準になっているからだったりします。
- 明るくないと嫌われる
- 面白くないとダメ
- 空気が読めないとダメ
など性格的なことから、
- 友達が多くないとダメ
- 結婚してないと肩身が狭い
- 女性なら家事をやって当然
- 学歴が低いとダメ
- 男性は弱音を吐いてはいけない
など世間一般の価値観まで。
(最近は多様化の時代になって、価値観もだいぶ変わってきたと思いますが)
でも、「なんで自分のままじゃダメなの〜!」って、思いません?
自己肯定感が低い人は「変わりたい」とよく口にしますし、私もずっとそう思ってました。
でも、ある時から「もう自分でいいじゃん!」と思ったんです。
人付き合いが苦手だから、無理して社交的なふりをしない。
いい年してって言われても、少年マンガが好き。
できないことはできないって、もう降参。
そんなふうに自分の性格を諦めました。
その上で気の合う人と付き合えばいいし、徐々に好きなこと、得意なことを仕事にするようシフトして、今があります。
あなたも自分に降参してみませんか?
気持ちがふ〜っと楽になりますよ。
小さな成功体験を積み重ねる
失敗が怖いから安定第一と挑戦を避けている場合は、小さな成功体験を積み重ねることがおすすめです。
大きな目標を立てるとビビって怖くなってしまいますが、小さな挑戦ならできるのではないでしょうか。
例えば新しい趣味を始める、取りやすそうな資格やスキルを習得する。
そして、ちょっとした成功も、
「これしかできなかった」「こんなのできて当たりあえ」じゃなくて、
「よくやった!」と自分を労ってあげてください。
小さな成功を積み重ねることの効果としては、
成功体験を重ねていくと「挑戦しても自分は大丈夫」という感覚が自然に身につくということです。
挑戦するハードルが低くなるし、挑戦することが普通になります。
すると、自信にもつながるし、成功すればますます自己肯定感も高まっていきます。
「No」と言おう
他人の期待に応えすぎる人は、まず「ノー」と言う練習をすることが重要です。
いつも「Yes」と言っていれば嫌われないかもしれませんが、「都合のいい人」にもなってしまいます。
それはつまり、自分の価値を下げてしまうこと。
「私はいつもいいように使われて当然」と、自分の無意識に刷り込んでしまうんです。
だからといって、何でもかんでも「No」というのではなく、
自分の気持ちを優先して、嫌だと思ったら断れるようになることが大事です。
「今日は気が進まないから飲み会はパスしよう」でいいんです。
気の進まない飲み会に無理して行っても、楽しくないですよね。
自分の感情や気持ちを優先することは、自分自身を大事にすること。
あなたの感情にいつでも寄り添ってあなたを大切にできる人は、あなたです。
自分の気分をよくする工夫をする
自分の気分を良くする工夫するとは、自分をお姫様や王子様のように扱うということです。
例えば、今まで私には似合わないかも…と躊躇していた、ほしかった服を買ってみる。
美容院に行ったら、無難な流行の髪型をオーダーするのはなく、好きな髪型を説明してその通りにしてもらう。
体調が悪い時は頑張らない(できる範囲で)など、
自分をちょっとだけ気分良くさせてあげます。
これは「Noと言おう」とも通じますが、自分を大事にするということです。
いつもご機嫌でいることで、幸せを感じやすくなり、自己肯定感が高まります。
まとめ
自己肯定感が低いと生きづらさを感じますが、意識的にその特徴に向き合い、改善していくことで自己肯定感を高めていけます。
- 自己批判をやめる
- 他人との比較をやめる
- 承認欲求をコントロールする
- 降参して認める
- 他人の期待に振り回されない
- 自分の気分を良くする
これらを意識して改善することが、自己肯定感を高めるための鍵となります。
自分らしさを思い出して、もっと自由に、もっと楽に生きましょう!