「インナーチャイルドを癒やしたらどうなるんだろう?」
「インナーチャイルドを癒したら、人生にどんな変化が起こるんだろう?」
と思っていませんか?
インナーチャイルドを癒やすと、いいところも悪いところも含めたそのままの自分を受け入れられるようになり、今よりも生きやすくなったり人間関係が良くなったりします。
この記事では、実際にインナーチャイルドを癒した私の実体験とその後の変化をお伝えします。
- インナーチャイルドを癒したい
- インナーチャイルドを癒してみたいけど、どこでどうやればいいか分からない
という方は、ぜひ参考にしてみてください!
インナーチャイルドとは?
インナーチャイルドは、自分の幼少期の経験が元になって形成される考え方や行動のクセを指します。
意識していなくても、感情や行動、考え方に影響が出ちゃうんです。
インナーチャイルドが傷ついていると、生きづらさや自己肯定感の低さなど、自分の人生をのびのびと生きることができません。
例えば、人から誘われても「私なんて」と遠慮してしまったり、逆に「もしかして行った先で仲間はずれにされるのでは?」と思ったり。
相手に他意がなくても、自分に自信がなかったり、今までいじめられた経験があったりすると、そんなふうにせっかくのお誘いも歪んで捉えてしまい、楽しい経験のチャンスを逃してしまったりします。
私は幼稚園のときにすでにいじめられ、さらに親に訴えてもスルーされた経験(運悪くタイミングが悪かった)から、自分は大切にされない存在と思い込んでしまいました。
そのせいで、初めてお友達の誕生会に誘われたとき、「仲間はずれにされるんじゃないか?」と思ってしまったんですね。
(結果は全くそんな事もなく、プレゼント交換で一番高価なプレゼントが当たりました)
私の話はさておき、インナーチャイルドが傷ついたままでいると、このように思考に歪みが生じて感情や行動にも影響が出て、自分の世界が狭くなり生きづらさを感じます。
これを愛着障害といいます(愛着障害について話すと長くなるので、また別の記事に書きますね)。
インナーチャイルドを癒すことは、自分を深く理解し、本来の自分を表現したり、安全安心な人間関係を築くためにとても重要なんです。
インナーチャイルドを癒すってどうやるの?
インナーチャイルドを癒すには、抑圧された感情を出し切り、「そうだったんだな」と自分自身が受容することが重要です。
具体的には、
- 嫌だった過去の出来事の状況を思い出す
- その時の感情を思い出す
- その時言えなかった感情を放出する
といった手順になります。
色々な手法がありますが、一番簡単で、自分ですぐにできる方法を紹介しますね。
紙に書く
上の”手順”で嫌な感情を思い出し、3の「放出する」手段として感情を紙に書き殴る方法です。
その時感じた感情や、本当はどうしたかったかなど、思いの丈をぶつけてください。
誰かに見せるものでもないので、汚い字で全然OKです。
そして、ここからが重要なんですが、書いた紙をかなぐり捨てます。
それもう、コンチクショウ!とぎゅうぎゅうに丸めてもよし、ビリビリに破ってもよし。
あるいは、火をつけて燃やしても(安全な場所でやってね)!
これは言うなれば、嫌だった感情を紙と一緒に捨てて(なくして)おさらばする儀式です。
エンプティ・チェアのワーク
エンプティ・チェアは、向かい合った2つ椅子を用意して、1つの椅子には自分が座り、もう1つには対峙する相手が座っているとイメージして行うワークです。
例えば、嫌な感情の原因が母親である場合、向かい合った椅子には母親が座っているとイメージします。
嫌な感情が起こった出来事を思い出し、その時母親に言えなかったこと、言いたかったことを言います。
また、向き合った椅子に当時の自分を座らせて、今の自分と幼少期の自分というふうにする場合もあります。
例えば、当時の自分の感情に大人の自分が寄り添って「大変だったね」「頑張ったね」と共感したりねぎらったりすることで、その時受け止められなかった感情を受け止めてあげるんです。
このワークは一人で行うのは難しく、カウンセラーやセラピストなどの専門家に誘導してもらうのがおすすめです。
私が体験したワーク①
これは私が10年前くらいに体験した睡眠誘導というワークですが、結論から言うと失敗でした。
睡眠誘導という方法がダメだったわけではなく、私には合わなかったか、まだタイミングではなかったんでしょう。
さらに、夏の暑い日で、時間に間に合わないと急いだせいで汗だくになり、次の予約があるからと汗がひく暇もなく開始したというのもリラックスできなかった原因かも知れません。
さらにさらに、マンションの一室をカウンセリングルームにしたその部屋は狭く3畳くらいで、カウンセラーといえど、初対面の男性と密室で二人きりというのも少し緊張しました。
当時を思い出してみると、、、
長椅子に横になって目を閉じ、カウンセラーの言葉に誘導されながらインナーチャイルドを見つけます。
まずは扉を想像し、その扉を開けて階段を降りていきます。
降りきると、幼い女の子がいます。
そこで、女の子の様子をカウンセラーに聞かれましたが、私にはそれ以上の発展がありませんでした。
つまり、それ以上、イメージが湧いてこなかったんです。
失敗した原因は、リラックスできなかったこと、カウンセラーとの信頼関係が出来上がってなかったことが大きかったと思っています。
やっぱり、信頼できるカウンセラーじゃないと自分はさらけ出せないし、リラックスもできませんよね。
安心安全な場所というのも重要です。
数年後に、同じワークを信頼できる別のカウンセラーさんとも試したことがありましたが、やはり失敗に終わってしまったので、私にはこの方法が向いていなかったのかも知れません。
私が体験したワーク②
次の体験は2024年夏で、つい最近のことです。
オンラインカウンセリングでしたが、そのカウンセラーさんとは事前にも軽く話していて「うぉー、この人はすごい!今まで会ったどのカウンセラーよりも経験も力もあって信頼できる!」と感じていました。
ワーク当日は最初に、自覚している「嫌だった記憶」を話しました。ある人との出来事で、何度も思い出しては眠れないくらいの感情が吹き出してくるような記憶だったんです。
その後、カウンセラーの「その時の感情を思い出してみて」という言葉をきっかけに、当時の自分を思い出しました。
すると、怒号の言葉が出るわ出るわ。
その人に対して、たくさん我慢したこと、理解してもらえなかったことなどが口をついて出てきました。
多分、そのまた奥には幼少期の記憶があるはずですが、1回ですべてのインナーチャイルドを癒すことはできません。
これはあくまで私のイメージですが、インナーチャイルドは出来事ごとに何人もいて、少しずつ、心の底に沈んで淀んでいた感情を浄化させてあげなきゃならないと思っています。
私がすんなりその時の状況の自分を引っ張り出せたのは、今まで何度もインナーチャイルドのワークを経験してきて、その構造を理解していたからかもしれません。
でも、カウンセラーが私の感情の流れに、無理なく寄り添ってくれたこともすごく大きいです。
これ、本当に重要だと思いました。
今、ここにいる自分の感情をときには代弁してくれたり、ただただ見守ってくれたり。
「怒りだけでなく、寂しさや悲しさも残ってると思う。次は寂しさや悲しさも出てくるといいですね」と言ってくれたのが、自分よりも自分を分かってくれているという安心感につながっています。
※この記事では自分の体験なので詳しく書いていますが、原則として私を含むどのカウンセラーも、担当したカウンセリングの内容を了承無しに公開することは決してありません。ご安心ください。
ワークのその後の変化
出来事に対する記憶はもちろん消えたわけではありませんが、感情自体はかなり薄れていると思います。
もう過去のものになったというか。
手放せたんだな、と実感しています。
その人への感情も「もー、しょうがないな」という程度には軽くなっています(ビックリ!)
それから、自分自身への信頼や感謝が湧き上がって、自己肯定感が少し上がりました。
心の底でずっと握りしめていたネガティブな感情を手放せたこと、手放せるほど自分のメンタルが成長していたと感じられたこと、相手を許せたことなどが自信につながったのかもしれません。
たった一つの経験への感情を解消しただけで、こんなにも大きな変化があるとは思っていなかったので、正直自分でも驚いてます。
まとめ
インナーチャイルドを癒やすと、何より自分が癒やされて、以前より少しだけ生きやすくなります。
ただ、インナーチャイルドを癒やすことはそう簡単ではなく、
- その時の状況
- カウンセラーとの信頼関係
- 自分の中でのタイミング
などの歯車がカチッと合ったときに、本当に癒やすことができると思っています。
自分一人で紙などを使って癒せることもありますが、もしも自分ひとりじゃちょっと難しいなと感じたら、まずは安心安全な場所で気持ちを吐き出すことから始めるのもおすすめです。
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